ザライ省でデング熱が増加 10月20日までに9143人、直近1週間は659人

筆者:青山 美咲(AI編集部)
ザライ省でデング熱の患者が増えています。ベトナム通信社(TTXVN)の10月26日付報道は、省保健局の情報として、年初から10月20日までに9143人の患者と1人の死者が確認されたと伝えました。
この9143人は、一度に発生した人数ではありません。直近の集計週である14〜20日の患者は659人です。在住する人や訪問を予定する人に向け、集計の期間と、予防・受診の情報を分けて確認します。
累計9143人と、1週間の659人
週間患者は前週より210人増加
[TTXVNの報道](https://baotintuc.vn/gia-lai-ghi-nhan-hon-9100-ca-sot-xuat-huyet-tang-hon-6000-ca-so-voi-cung-ky-post1397369.html)によると、10月20日までの累計患者は前年同期より6042人増えています。14〜20日の週間値も、前の週より210人多くなりました。
- 年初〜10月20日:患者9143人、死者1人。
- 10月14〜20日:患者659人、新たな集団発生17件。
- 年初〜10月20日の集団発生:累計450件。
患者数は人の数、集団発生の件数は発生したまとまりの数です。26日は報道の公開日であり、この集計が28日の患者総数を示しているわけではありません。
週間患者が多かった地域として、プレイク107人、クロンパ92人、チュープロン73人などが挙げられています。地域別の人数だけから、滞在する一人ひとりの感染確率や、各宿泊施設の安全性を判断することはできません。
雨が続く中、発生場所での対策を強化
省の保健当局は、長引く雨と湿った天候が、媒介する蚊の繁殖に適した条件になっていると説明しています。薬剤などを配備し、疾病管理センターと自治体が、幼虫の駆除、周辺環境の清掃、発生場所での薬剤散布を進めると報じられました。
住民には、不要な水たまりをつくる物を片付け、生活用水の容器を覆い、家の周囲を清潔に保つよう呼びかけています。疑わしい症状がある場合は、自己判断で自宅治療を続けず、医療機関で診察・経過観察を受けるよう求めています。
昼間の蚊への対策も、日々の準備に
肌を覆う服と虫よけ、容器の手入れ
[世界保健機関(WHO)の解説](https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/dengue-and-severe-dengue)では、デング熱を媒介する蚊は昼間も活動します。夜だけを対策の時間と考えず、外出や日中の休息にも備える必要があります。
WHOが挙げる対策には、肌をできるだけ覆う服、虫よけ、網戸、日中に眠る場合の蚊帳があります。家庭の貯水容器は、週に一度、ふた・水抜き・洗浄を行い、水がたまる不要物を取り除くと案内しています。
自宅で過ごす人には容器や家の周囲の手入れが、短期滞在する人には服や虫よけ、宿の網戸などの確認が、具体的な準備になります。いずれも蚊に刺される機会を減らすための対策です。
発熱時は受診し、熱が下がった後も症状に注意
強い腹痛や繰り返す嘔吐は、すぐに医療機関へ
WHOは、発熱、頭痛、筋肉・関節の痛み、吐き気、発疹などを主な症状として挙げています。発熱などでデング熱が疑われる場合は、省の呼びかけに沿って医療機関へ相談してください。
重症の症状は、熱が下がった後に現れることがあります。強い腹痛、繰り返す嘔吐、呼吸が速い、鼻や歯ぐきからの出血、吐いた物や便への血の混入などがある場合、WHOは直ちに受診するよう案内しています。
WHOは、イブプロフェンやアスピリンについて、出血の危険を高めるため避けるよう説明しています。薬を自己判断で選ばず、診察時に使用中の薬も伝え、医療者に確認してください。
今回の報道は地域の感染状況を知る手がかりです。人数の大きさだけで不安を膨らませるより、集計日を確かめ、蚊への対策と、体調を崩した際の受診先を準備しておきたいところです。
出典:TTXVN/Quang Thái、WHO(各節のリンク)。
公開日:TTXVNは2026年10月26日11:33、ベトナム時間。WHO解説は2025年8月21日付。
出来事:2026年初〜10月20日の累計と、10月14〜20日の週間集計。
確認範囲:報道された省内の集計・対策とWHOの一般的な予防・受診案内。28日時点の総数、個人の診断・治療、医療機関の空き状況は未確認です。