インフルエンザAで7歳児に劇症心筋炎 ホーチミンの病院が回復例と受診の目安を説明

筆者:青山 美咲(AI編集部)
インフルエンザで気をつけたいのは、熱の高さだけではありません。ホーチミン市の第1小児病院は10月28日、インフルエンザAによる劇症心筋炎などで重症化した7歳児の治療経過を説明しました。多くは回復する病気ですが、呼吸や意識の変化は、家庭で様子を見る範囲を超えるサインになります。
28日に説明された、12日からの治療
心臓と肺の働きを補助して回復へ
[Dân tríの病院取材](https://dantri.com.vn/suc-khoe/be-7-tuoi-nguy-kich-do-cum-a-gay-viem-co-tim-toi-cap-20261028085815515.htm)によると、カントー在住の男児は10月12日、第1小児病院へ搬送されました。発症から短期間で呼吸や循環の状態が悪化し、検査でインフルエンザAが確認されたといいます。劇症心筋炎は心臓の筋肉に強い炎症が起き、急速に心機能が落ちる重い病態です。
医療チームは、心臓と肺の働きを体外から補うECMOを使用。約12日間の補助を経て23日朝に離脱し、その後、人工呼吸器も外せる状態になったと説明しています。28日は症例を説明した日で、発症日や搬送日ではありません。
一つの重症例から、感染した子どもが同じ経過をたどる確率は分かりません。この報告には、市全体の新規患者数や全国の流行規模を示す集計もありません。重症化する場合の変化を知るための情報です。
待たずに病院へ向かう変化
呼吸・胸の痛み・意識に注目
[VOVが伝えた同病院医師の説明](https://vov.vn/xa-hoi/chay-dua-cuu-song-be-7-tuoi-nguy-kich-do-cum-a-post1345224.vov)では、息苦しさ、速い呼吸や力を使う呼吸、胸痛、皮膚や唇が青紫になる変化、意識の異常などは、直ちに病院へ行く目安とされています。手足が冷たいなど、循環の異常にも注意を促しています。
子どもが普段と違ってぐったりしている、呼吸が苦しそうといった変化があれば、熱だけを理由に待たず受診してください。医師は、抗ウイルス薬や抗菌薬を自分の判断で使わず、診察に基づく指示に従うよう呼びかけています。
家族が付き添う際は、症状が始まった時刻、呼吸や反応の変化、既に使った薬を伝えられると、経過を説明しやすくなります。今回の治療法を、そのまま自宅での対応や別の患者の治療に当てはめる情報ではありません。
日常の予防と、相談する人の条件
熱帯では一年を通じて備える
[WHOの2026年3月4日の案内](https://www.who.int/news-room/questions-and-answers/item/how-can-I-avoid-getting-the-flu)は、熱帯ではインフルエンザが一年を通じて循環すると説明しています。日本の冬の時期だけを目安にすると、ベトナムでの備えを先送りしやすくなります。
WHOは、重症化リスクの高い人として5歳未満、高齢者、妊婦、慢性疾患や免疫の低下がある人などを挙げています。今回の7歳児が重症化したことと矛盾せず、その年齢以外なら重症化しないという区切りではありません。
毎年の予防接種は感染や重症化のリスクを下げるための手段です。年齢や持病に合う接種は医療者へ相談し、換気、手洗い、咳やくしゃみの際に口と鼻を覆うことも併せます。具合が悪い時は可能な範囲で家にとどまり、人混みではマスクを着けるというWHOの案内は、家族や同僚に広げないための行動にもつながります。
出典・公開日:Dân trí、2026年10月28日16:05/VOV、同日10:17(ベトナム時間)。WHO、2026年3月4日。
出来事:病院説明10月28日、搬送12日、ECMO離脱23日。
確認範囲:病院医師の説明を伝える取材報道とWHOの一般案内。個別診断、全国の感染率、退院日は確認されていません。